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Limit battle/第87話

第87話~5128…~


修「へぇ栄治さんの彼女だったんですかァ…」

驚きを隠しながら瑞穂に返答をする修だったが、すぐに美雪がまたパンテーラを見て凄いと連呼しだした。

やはり人を驚かせられる車なんだなァっと修は改めてパンテーラに感心した。

修「で、話に入るけど、俺代車のパンテーラでは峠走る気がねーんだわ。怖いし。だから美雪のスープラ1台で行こうぜ?」

美雪「ok!じゃぁ乗って!」

はいよーっと言いつつスープラに乗ろうとすると、瑞穂に止められた。

なんですかぁっと言わんばかりの表情をして瑞穂を見ると、瑞穂はこういい始めた。

瑞穂「そー言えば栄治、今日なんかあったの?電話したら機嫌悪かったから。」

修「あー、今日本当は俺がパンテーラじゃなくて借りるはずだったシビックが誰かにパクられちゃってですねー…」

瑞穂「あー、そりゃ機嫌悪くなるわー」

修「ですよねー」

瑞穂「じゃ、今から私栄治のとこいって色々慰めて来るねー」

修(いろいろって…)

美雪「さっさと行けばー?」

彼女がそう言い放つと、ショボンとしてアルテッツァに乗り込んでいくのを見た。


しばらくして俺らは静岡峠に到着した。

頂上のPAには明らかに鏡野の愛車だろうなぁと思う赤いランエボが停まっていた。

ランエボの脇にはタバコをくわえて立っている金髪の男がいる。

鏡野である。

美雪はランエボの横にスープラを停めた。

修「鏡野さん、お久しぶりです。」

鏡野「おー。来たか修!何だぁ?今日は彼女のスープラかぁ?残念ッ!ランエボで来てくれたら久々に鬼畜ランエボの

ツーショットだったのになっ!」

修「ははは、すみません。今セットアップで知り合いのショップに預けてるんですよ。」

鏡野「へぇ、ならしゃあないな!」

そういいながらニシシと笑う鏡野。

そこへ、美雪が尋ねた。

美雪「今日は奥さんと娘さんは一緒じゃないんですか?」

鏡野「一応車にいるよ。でも、ココまでの道のりで2人とも後部座席で寝ちったぜ。」

修「ははは、ホントですね。」

鏡野「ん~!ホント真央と真紀の寝顔も最高だぁ!!俺は幸せ者っす!」

修「あんま大きな声出すと起こしてしまうんじゃないですか?」

鏡野「あ、そうだった!ニシシ…しーずかに…しーずかにッ!」

っと言いつつ全然静かじゃない親馬鹿の鏡野であった。


と、しばらくすると数台のエキゾーストが聞えて来た。

修「…?、何台かあがってきますね。」

鏡野「だぁー!!静かにしーなさい!起きちゃうだろうがぁ!!!」

その声で娘も妻も起きたようだ。

真紀「あら、修君に美雪ちゃん、ごめんなさいね、気が付かなかったわ」

苦笑いしながら修と美雪に言う。

修「いえいえ、寧ろお疲れのところ申し訳ありません。」

真央「あー!スーパーカーのお兄ちゃんにそのお嫁さん!」

修「え…」

美雪「ふふッ」

鏡野「ちょ、真央…?このお兄ちゃんのがスーパーカーなら父さんのもスーパーカーだよ?」

真央「違うもん!パパのはミツビシだもん!」

思いがけない言葉に修と美雪、それに真紀も笑い出した。

そこへ、先ほどのエキゾーストの主がやってきた。

1台は黄色くて、明らかスポコン仕様のスープラと赤いスープラ、それと何処かで見たことあるような黒いワンダーシビック…

修(あの赤いスープラ…またアイツか?それと…あのワンダーまさか…)


第88話へ続く。


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